夫の劣等感が悪さをするとき

以前”ワイキューブ社”の倒産からの学びとして、FC2ブログ「古賀光明のビジネス相談」に、社長の劣等感が経営に及ぼす影響について書きました。

社長の劣等感が経営に悪影響を及ぼすとき

簡単に説明をしますと、社長が若い頃に持っていた劣等感、これは、ほとんどは心の内面にあるのものなのですが、ある程度成功をした段階で、その影響が出てくるんですね。

そして、「自分の劣等感を補うような行動をしてしまう」のです。

 

言葉を変えると「劣等感を“なかったこと”にする」ような行動を取るようになります。 

 

例を挙げる方が分かりやすいですよね。

 

例えば、若い頃、お金に苦労した。あるいは、家が貧乏であったとします。

こうした社長は、ある程度成功すると、とても高価な車を買ったり、とても高価な家を購入したりします。社長室が異常に豪華というのもあるでしょう。

お金の使い方が半端無く、贅沢になります。

若い頃にお金が無かったら、節約志向になりそうなものですけどね。

 

ところが言い方は悪いですけど、他人(具体的には従業員に対してです)にはケチな反面、自分に関係するものは、びっくりするくらい高価な買い物をします。

 

また別の例では、若い頃、女性に好かれなかった(男性の例です)、モテなかったパターンですね。

こうした社長は女性社員と不倫をしたり、美人秘書を雇いたがります。

はたから見ていると、女性に対して異常な執念(笑)に見えるような採用をしたりします。

 

分かりやすそうな、お金と異性について例を挙げてみました。

 

まぁ、方程式みたいに決めつけると、よくありませんが、自分の劣等感を無くそうとすることがえてして多いと思っていただけたらと思います。

 

それに反して、若い頃お金で苦労していない人は、多少成功しても、変な買い物はしません。

若い頃にそれなりに女性に好かれた人は、遊び人でなければ社内の女性に手を出さないでしょう。変にギラギラしていませんから。

 

ところが、女性にモテなかった人は、成功しだすと、妙にギラギラしてきて、「美人を採用しろ!」とか、結婚しているのに社内の女性と付きあってしまうとか、遠慮なくストレートな行動を取るようになってきます。

 

経営者の奥様にとっては、ご主人にそうした劣等感があると、成功しだしたときほど要注意ですね。

うまくいきだして、余裕ができたときが要注意です。

 

奥様としては、多少見逃してあげることも必要かもしれません。

ただ、欲はそのままにしておくと、どんどん拡大しますし、分不相応な欲は身を滅ぼしかねません。

欲が分不相応でないか、上手にご主人の様子を見てあげてください。

 

とにかく、劣等感は成仏させておかないと、思わぬところに悪い影響を与えることがあります。

本当の意味での自信を持っていないと、劣等感を補おうと行動します。

社長には本物の自信を持たせてあげてください。

 

それが社長ご夫婦にも、会社にも波風を立てない秘訣です。(^^)

  

  夫婦の意見の対立をどう解決しますか?

今日も「夫婦経営の心得」をお話ししたいと思います。今回は旦那さん(夫、ご主人)向けです。 

夫婦で経営者をしている会社では、旦那さんが社長で、奥様が総務・経理を担当しているところが多いかと思います。 

そうした会社では、奥様が色々と意見を言っても、旦那さんがそれを無視して、振り切って決めてしまうことがよくありませんでしょうか? 

旦那さんは「いつもうるさいな。」と思っている人も多いかもしれません。 

 

でも私はあえて言います。 

奥様の意見をよく聞いてください。 

 

旦那さんからすると、奥様のおっしゃることは「経営が分かっていない。」とか、「現場のことが分かっていない。」ということかもしれません。 

しかし、そんなにずれたことを奥様は言っていないはずです。

 

旦那さんにとって、耳の痛いことを言っていると思いますけど、結構いいところを付いた意見を言っているはずです。

 

経験上、私はそう思っています。

やっぱり傍でよく見ているんですよ、奥様は。 

「これやったら、こうなるだろうなぁ」とか、先のことまで見えているんですね。 

 

だから、奥様のアドバイスは聞いてください。

大事なことを言ってくれていると思います。 

 

ドラッカーも『マネジメント』(上田惇生編訳、ダイヤモンド社)で言っています。 
 
「意思決定における第一の原則は、意見の対立を見ないときには決定を行わないことである。
 
ある案だけが正しく、その他の案はすべてまちがっていると考えてはならない。自分は正しく、他の人がまちがっていると考えてもならない。」 

 

奥様の意見が旦那さんのアイディアや意思決定の不完全な部分を指摘してくれることもあります。リスクマネジメントとしては必要ですね。 

また、行った意思決定の結果、うまくいかなかった場合に、奥様からの意見が代案になることもあるのです。何かあったときに慌てずに済みます。

 

奥様の意見をドーン!と受け止められる器で経営を執行してくださいね。

夫婦円満で、更に商売繁盛ですよ! 

  
 
    夫婦で傷つけ合ったときには
 
 
学生時代を思い出すと、男女を問わず、いろんな人を傷つけてしまったなと反省しています。
 
未熟だったといえば、それまでなんですが、本当に申し訳なかったなと思っています。
 一人ひとりに会えれば、お詫びできるんですが、そうもいかないので「心のなかでお詫びしている状態」です。
 
しかし、夫婦って、その点は有難いですよね。離婚をしない限り、謝ってやり直せますから。
 
  何かの拍子に相手(配偶者)を傷つけることがあったとしても、心から謝って、もう一度お互いに支えあって行くことができます。 
 
 毎日毎日、結婚生活を送っていると、人間ですから、お互いに、つい「きつい言葉」を出してしまったり、更には相手の心を傷つけるようなことをやってしまったりすることもあると思うんですね。
 
それを相手にやられたら、自分が傷つくことになりますよね。
ただ言えることは、相手のことを許せるなら、まだ愛しているなら、許してあげることだと思うんです。

確かに自分が受けた心の傷はあると思います。簡単に消えることもないかもしれません。トラウマになることだってあるでしょう。


  でも、まだ心のなかに相手を許せる気持ちがあるのなら、許してあげて、二人で再出発することが良いのではないでしょうか。

そして傷ついている”自分”も許してあげることです。
 
もう十分に悩み、苦しんだはずです。

思い出して相手を憎んでも自分が苦しいだけです。

自分の苦しみも終わらせてあげることですね。
 
自分に対して、 「もう苦しみは終わったよ」って言ってあげると良いですね。 

忘れることは難しいでしょうが、忘れようと思うことはできます。 こういうときに
「時」が味方をしてくれます。
 
時間が心を癒してくれるものです。

さぁ、明るい明日に向かって夫婦で歩いて行きましょう。

人生はいくらでもやり直しができるもの
ですよ。
 
 
 
    無料(タダ)で夫を大会社の社長にする方法
  
今回は女性向けです。タダで、旦那さん、ご主人、彼氏を大会社の社長にする方法です。
    関西に住まれている方はよくご存じですが、阪急電車というのは茶系色をした、きれいで上品な車両の電車です。その沿線も美しい地域が多く、宝塚歌劇団の劇場がある宝塚も阪急沿線です。

これらの事業を成功させた人が小林一三(いちぞう)です。

ちなみに、ゴジラ映画の東宝も同じグループで、元の名前は東京宝塚劇場といいます。
 
 宝塚歌劇団が女性だけで構成されている理由を、小林は次のように説明しています。
 
「ただ経費の一点と、少女達を囲む若い男の世界が危険であることと、
(中略) 
一番無事で既に売り込んでいる三越の少年音楽隊に競争しても、宝塚の女子唱歌隊ならば宣伝効果満点であるという、イージーゴーイングから出発したものだった」
(『小林一三 逸翁自叙伝』日本図書センター)

 女性だけで演じるところに戦略があったのかと思いきや、本人言うところのイージーな発想から始まったのだから、面白いものです。


さて、この小林一三は三和銀行の銀行マンでしたが、女性関係で左遷されています。
 
ただでさえ遊び人であった上に、当時23歳であった小林は、15歳の恋人コウと逢瀬を楽しんでいたのです。

 お見合いで他の女性と結婚することになり、大阪支店に戻ったのですが、コウと別れることができずに、すぐに離婚してしまいます。これで「新妻を追い出したひどいやつ」と行内での評判が決定的となり、新聞の記事にまでなったそうです。

その後、コウとは結婚するのですが、このままではいけないと、好きなお茶屋遊びも辞めて、まじめに働くようになります。

 なぜそこまでコウのことが好きだったのかと疑問に思われるでしょう。コウが幼きころ、行者が彼女の人相を見て、母親に「百万人に一人といない幸運の男の妻になれる。大切に育てなさい」と言ったそうです。

  コウは「自分が見込んだ男は必ず成功する、大成する、大物になる」と信じていたんですね。その信念を彼女は小林に出会って一カ月もたたないときに小林に語っています。

  だから、小林は、会社でつらいことがあるとコウの顔をみることにしていたそうです。

  「私を妻にする旦那様は必ず出世する」という堅い堅い信念に生きている彼女(『小林一三 逸翁自叙伝』)をじっと見ることによって、左遷されたり逆境にあるときにも、この成功する話を思い出し勇気をもらっていたのでしょうね。

現代の感覚で読むと行者の話しかり、根拠のなさそうな話かもしれませんが、自分のことを大物になると、じっと信じてくれている人の存在は、男にとってとても大きなことだと思います。
 
 「士は己れを知る者の為に死す」(『史記』)という言葉もあります。
 
ほんと、男は信じられると弱いです(笑)
 奥様方、旦那さんに言ってみてはいかがでしょうか。

 「私が見込んだ人は、一代の英雄、大物になるって言われたよ。信じているからね!」と。

  男は単純ですから。それで本当に大会社を創ってくれたらお得です(笑)