社長はスキを見せない
 
ずっと前の日本経済新聞に『私の課長時代』という記事があり、千趣会田辺道夫社長の文章が載っていました。

その中に、カタログ制作の見積書に不明な項目があり、調べたところ印刷費が競合する他社の2倍近いことが分かったということが書いてありました。

どんなコストでも飲んでくれるから、印刷会社は千趣会に相場の2倍近い額を請求していたのでしょう。

またカタログ制作の請求書もすべてチェックしたら、制作会社が電車を使わずに毎回タクシーを使っている分を請求したり、新幹線もグリーン車を請求したりしていたようです。

それで請求書を全て見直したら、年間40億円のコスト削減になったとか。

「え、そんな無駄なコストカットは当たり前でしょう」と思う方も多いかと思います。

しかし、現場を見ていない社長様がいる会社は、千趣会と似たようなところがあるかもしれませんよ。

私もサラリーマンのときに経営企画室で働いていたんですが、次のような話がありました。 「協力会社の請求書の内容や、社員が出してくる領収書の中身は大丈夫ですか?」と、社長にお聞きしますと、
社長は、「うちの社員はそこまで悪くはないと思うんだよね。大丈夫だよ。」とおっしゃいます。

ところが、後で調べると、協力会社の見積もりが社長の相場感よりも随分値上がりしていたり、社員が不正なお金を請求したりしていることが発覚します。

これらは、「ほとんど時間に社長室にいる社長」の会社のパターンです。

社長の知らない間に、無駄なお金が会社から出ていっているのですが、それに全く気が付かないんですね。

社員を信じることは大切です。


しかし、全部気を許すと、社長の思っているようには会社は進まないものです。

なぜなら、社員だって「いいカッコ」はしたいので、外注先へ良い条件で仕事を出したくなりますし、会社の経費を使って部下におごってあげたくもなります。

だから、そうした社員に「心のスキを与えないようにするため」には、社長は「スキを見せない」ことです。

社長がスキを見せなかったら、社員も「出来心」で悪いこともしないでしょう。

請求書を見て、おかしいと思ったことは「かっこつけずに」担当者に聞くことです。

こんなことまで社長が見ていると“みっともない”と思われるのではないかとかは気にせずに、「見るところは見ているのだ。」と思わせるようにしてください。

いつも社長室を出て、現場の人間をよく見に行くようにすると、良いです。

内線電話や携帯で話すだけではなく、直接出向いて顔を見て話をするようにしてくださいね 。
 
 
    公私混同をしている社員を注意できない社長
 
中小企業で、公私混同をしている社員を注意できない社長って、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

例えば、勤務時間中に私用電話をする社員。

昼休みなどの休憩時間ではない時に、郵便局や銀行に行く社員。

郵便局や銀行は、土日は閉まっているし、終業後でも間に合わないので、「ちょっと行ってきます」というのを許している社長もいるでしょう。

でも、これって、何だったら勤務中でもOKだとか、何だったらダメだとか線引きが難しくないですか?

 コンビニや薬局に行ってくるのはダメでも、銀行ならOkとかだと、何がいいのか分からないですよね。

はっきり言って、これは社員の公私混同です。

勤務時間中は職務に専念させるのが、上司の責任
ですよね。
 
こうしたことは、社長が、社員に嫌われたくないという心理が働いているのかもしれません。

あるいは、「ケチだと思われたくない」だとか、「器の小さな社長だと思われたくない」だとか、そうした心理かもしれませんね。

人間ですから、悪く思われたくない気持ちは分かります。

 しかし、こうした公私のけじめをつけないところから、ほころびが出来てくるものなのです。

 「やるときはきちんとやる!」みたいに、筋のようなものを”ビシッ”と通しておかないと、ふにゃふにゃしてきて、いつか社長に対する不満と言う形で爆発するものなんです。

社長の心の弱いところが、社員の公私混同を招いて、それが最後に社長へ不平不満を訴えるという形で返ってきます。

どうか公私のけじめをつけた指導をしてください。
  
 
 
 人生で答えのない問題はない
 
経営者のなかには、売上があがらず、資金もショートし、社員が働いてくれないと悩んでいる人もいらっしゃるでしょう。倒産しそうで「死にたい」と思っている人もいると思います。

サラリーマンの人でも、リストラに合ったり、離婚したりして、人生に絶望している人がいるかもしれません。

 私は思うのです。
  人生は問題にあふれていると。


でも、

その問題は「解けない問題はない!」ということです。

 言い換えると、「人生で答えのない問題はありません!」

あなたがどれだけ苦しんでいる問題でも、何カ月も苦しんでいる問題でも、必ず答えはあります。
  「どうしたらいいのか」といった答えは必ずあります。問題には答えがあるのです。
 
学校の試験と違って、人生の問題には別のルールがあります。

一つは「答えが分からなければ誰かに相談しても良い」ということです。

最終的には自分で決断をすることになりますが、それまでは人に相談してもいいし、本やネットで調べてもいいし、カンニングしてもいいってことなんです。

模範解答を知っている人に相談すれば、悩まずに回答することもできるのです。有難いですよね!(笑)
 
二つ目は「自殺する」という回答は無い!ということです。

これは回答にはなりません。

どんなに問題が苦しくても、この答えは許されていません。(たぶん)

問題に対する答えは「自殺する」以外にしてくださいね。
 
そして楽しい答えを用意しましょうよ!

キャー!っていうような回答を用意しましょう(笑)

私たちが見捨てられる存在なんてことは、絶対にありませんから。
(ハハハ、何なんですかね、この根拠のない自信は(笑))
 
 
 
    企業は、この2年が勝負である        2015/01/04
  
例年ですと、新年に「今年の予測」というような政治、経済の予測を書いているのですが、今年に限っては、そちら方面に頭が回転していません(笑)。

ですので、あまり細かな経済予測をお話することはできないのですが、大事なことだけをお伝えしたいと思います。

以前も書きましたが、企業は「この2年が勝負だ」ということです。この2年をどう取り組むかによって、企業の命運が決すると思います。

その理由は二つあります。

一つは、2年経ちますと消費税が10%に上がります。これは時系列で決まっている危機です。

もう一つは、5年以内に中国で大きな政変や経済的な大混乱が起きる可能性が高いことです(理由は別途述べます)。

以上の二つがクロスする2017年4月~2019年の末は、日本経済の大混乱
が予測されます。

それゆえに、これからの2年間で経営基盤を盤石なものとしていただきたいのです。

では、経営基盤を盤石なものにするには何が必要でしょうか。

三点あります。

第一は、企業ミッションを再度明確にし、それに従ったマーケティング活動を行うこと。

第二は、財務基盤を安定化させること(現金を豊富に持つこと)。

第三は、社員の能力開発(研修等)にお金と時間を使うこと。


非常に大事なことですので、もう少し説明をしたいと思います。
 
 
経営基盤を盤石なものにするための一つ目は、

1.企業ミッションを再度明確にし、それに従ったマーケティング活動を行うこと。

でした。

経営基盤を盤石なものにする基本的な考え方は、「選択と集中」です。くだけた言い方をしますと、不要な資産や事業を廃棄し、儲かることに集中することです。

それゆえ、「企業ミッション」がぶれると、全ての戦略と戦術がぶれます。

自社が何を捨てて、何に集中するかを決めるには、ミッションを明確にする必要があります。



では、ミッションを明確にするにはどうすればよいか?

ドラッカーの理論を参考にすると、まず「顧客は誰かを問うこと」です。

今の顧客は誰か、潜在的な顧客は誰か。顧客はどこにいて、どのようにして買うかを問うこと
です。

次に、顧客は当社製品・サービスの何に価値を持っているかを問うてください。顧客は何を買っているのか。

そして、これらの質問に答える中で「なぜ当社でなければいけないのか」といった自分の会社の存在意義を問うてみてください。

それに対する答えから、企業ミッション(使命)が見えてきます。

そして、その企業ミッションに従って、マーケティング活動を行うのです。
 
経営基盤を盤石にする第二は、
2.財務基盤を安定化させること(現金を豊富に持つこと)
です。

不要な資産(土地、建物等)があれば、売却してしまいましょう。

そして設備投資は減価償却費の範囲内でおこなうことですね。

健全性をはかる指標としては、当座比率を70%以上にするようにします。

<当座比率=(流動資産-棚卸在庫)÷流動負債>



また、金の入りと出に1か月の差をつけることが大切です。

つまり、売掛債権の回収を買掛債務の支払より1か月早めることです。

そのためには、手形を切ることです。

経営コンサルタントの故一倉定さんは、倒産をする唯一の原因として手形を挙げ、手形を辞めるように指導されていたようです。

しかし、売上入金される前に仕入代金を払っているなら、いつまで経っても資金繰りは良くなりません。

支払手形を切り、運転資金の余裕ができれば、その分を短期借入金の返済に充てるのです。


経営基盤を盤石なものにするための三番目
3.社員の能力開発(研修等)にお金と時間を使うこと
です。

この勝負の2年間に、社員が学習する習慣を持つと大きな宝になります。

例えば、「業務に関係する研修であれば、年間10万円までは無条件で会社が出してあげる」とかいいのではないでしょうか。

簿記でも語学でも各種資格試験でもいいですから、会社が全面的にバックアップしてあげるといいでしょう。

「社員が辞めたらどうするんだ」と聞えてきそうですが、辞めたときは、その人とは縁がなかったとあきらめましょう。

社員の成長を願ってお金を出してあげているので、会社や社長は福を分けていることになります。会社や社長は、損をしているようで、実は徳を積んでいるんです。

お金を出すことに損得でばかり考えるようになると、「損得ばかり考える社員」が寄ってきますよ(笑)

社員の人間的な成長を願って、気持ちよくお金を出してください。

また、学習内容は社内で共有するといいでしょうね。

仮に週に1冊の読書を目標にするとします。読んだ人は概要と感想又は仕事や人生に活かせると思ったことを社内の掲示板やメール、SNSで語れるようにします。


そしてその感想に対して上司なり社長がフィードバックしてあげることが大切です。

「おお、そういう視点があるか」とか、「なるほど、それはこう活かせるね」とかですね。読んだ人が一方的に情報を発信するだけだと続かないので、フォローしてあげることが必要です。

手間なことだと思われるかもしれませんが、口だけでなく、社員を大切にしていることを行動で見せることも大事な要素だと思います。

社員研修を進める中では、必ずコミュニケーションが入るような仕組みを入れてくださいね。
    
      
  
           古賀光昭です
 
千葉県柏市在住、社長のビジョン実現化の支援をする社外No.2型の経営コンサルタント。経営計画書の策定や夫婦経営のアドバイスも得意としている。
 
「仏教思想」とドラッカー経営理論を融合させて体系化した「仏教的トップマネジメント」を編み出した。また、経営成功法としての体系化した「仏教的経営成功法」を考案している。

仏教的シリーズを作成しているが、本人は僧侶ではなく、特定の宗派を代表しているのでもなく、ごく普通の民間人(笑)。
 
昭和37年福岡県大牟田市生まれの56歳、妻と1男1女で千葉県柏市に住む。でも兵庫県明石市や大阪府豊中市で育ったので、熱くてオモロイ阪神タイガースファンの関西人(笑)。
 
上智大学 大学院 博士前期課程 英米文学専攻修了  文学修士(Master of Letters   専門は英語学。指導教授は、渡部昇一先生)

大手航空写真測量会社、上場硝子メーカー、上場IT企業等の総務人事・経営企画等のマネジメント職を経て、2009年6月に独立。
 
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経営の問題解決や、夫婦経営のコツ、そして阪神タイガースのおもろい話題(笑)まで、幅広いテーマで書き続けております。
(こちらのブログは以前はペンネーム、古賀光明や孔明を使用していました)